先輩紹介

古い現場体質の業界と思っていたら、家族的で社員を育てる温かい会社でした

T

横浜支店 営業課

T(2018年入社)

国学院大学法学部卒業後、2018年に新卒で入社。大学時代はカンボジアでのボランティア活動に力を入れた。開始した就活イベントで、当社ブースを訪問して意気投合。そのまま面接へ進み、複数社の内定の中から当社への入社を決める。

インフラの重要性を知っていたからこそ、現職の価値に気付けた

学生時代は、カンボジアでボランティアを行うサークルに所属していて、その活動に全力で取り組んでいました。4年間で7回訪問していますので、基本的には空いた時間はバイトでお金を貯めて、貯まったお金はカンボジアへの渡航費で使うという4年間でした。 現地では「水の衛生状態」が課題でしたから、井戸をつくるようなことも実践していました。そこできれいな水を得られた時のみんなの笑顔・きらきらした瞳は忘れられず、完成した時には非常に強い充実感を得られました。 今振り返れば、そこで感じた「インフラの重要性」が、今の仕事を選んだ軸になっている気もします。

何も知らなかったこそ、素の状態で質問できた就活イベント

私は公務員になる目標があったので、企業への就職を考えたのは、周囲の人たちよりも遅かったんです。採用試験を受けて結果的にダメだったのですが、もう1年留年してやり直すべきか本当に迷いました。最終的に就職を選択するのですが、その時点で他の学生とはスタート地点が違っていましたし、準備も全くできていなかったので、少し不安な就活のスタートでした。 最初は漠然と「商社やインフラを扱う企業」という軸で、就活サイトでエントリーしていきますが、たまたま訪れた就活イベントで出会ったのが当社です。

最初、当社のことは何も知りませんでした。 ブースの前を通りがかった時に、声をかけていただいて、立ち止まって話を聞き始めたのです。親切に説明していただいたので、自然といろいろな質問が出てきました。何の準備もしていなかったからこそ、すごく基礎的なことばかりだったと思いますが、すごく丁寧に教えていただいたのを覚えています。恐らく15分くらい話し込んでいたと思います。帰りに偶然外でお会いしてお話しさせていただき、面接に行く話が決まりました。当社に興味を持った学生さんには、「先入観を持たずに、いろいろ質問してみること」をおすすめします。私も就活イベントで出会って、ものすごく初歩的な質問ばかりしていたと思うんです。それでも、だからこそ気づけたこともあったと思います。専門知識は、入社後の研修でしっかり学べますし、社内行事もたくさんあるので、先輩社員とも親しい関係が作りやすい環境です。

業界イメージとは異なる、家族的な社員を育てる会社

最初、セメント業界って「現場主義」の、古い体質のイメージを持っていました。 実際の現場においては、そのような場面もあったりするのですが、いわゆる営業職である私たち山一の社員は、すごく大切に育てていただいている感じがします。 就活イベントでも、業界イメージ的に「仕事は現場で覚えろ」的な感じがしていて、いきなり現場に行かされて、現場監督などに怒鳴られながら仕事を覚えていくイメージをしていたので、そのあたりの話を聞くと「専門知識とかは無くて全然大丈夫。入社後にしっかり研修で勉強するから」と言っていただいたのですが、本当にそうでした。 私は法学部なので、まったくセメントの知識などなかったのですが、約2カ月グループ企業の工場でみっちりと研修して、基礎を学びます。その後、2~3カ月先輩に同行して、実際の現場での現場監督とのやり取りや、スムーズな工事の流れをつくるためのポイントなどを学んでいきます。

入社半年くらいで「独り立ち」して、現場を一人で回していくことになるのですが、最初はやっぱり怖いですね。生コン(生コンクリート)って、時間経過や扱い方で品質に影響がでてきますし、一度流し込んでしまうとやり直しがきかないんです。それに予算も数千万単位の工事の場合もありますから緊張します。 失敗が許されないからこそ、「何度も繰り返し確認を行うこと」を、先輩から徹底して教わります。だからこそ、入社2年目の現在まで、大きなミスなく進んでこられましたが、やはり細かなミスはあります。そんな時は、すぐに先輩が飛んできてフォローしてくれます。自分のミスにもかかわらず、聞きつけた先輩が他の現場から車で飛んできてフォローしていただいた時には、悔しさと嬉しさを強く感じました。

どれだけ怒られるのかと覚悟していたら、その後は怒られるのではなく冷静にミーティングを行います。ミスが発生した原因を徹底的に追及して、どこの判断が誤っていたかを「一緒に考えてくれる」のです。分からない時は、ヒントをくれるので、自分の中で「気づき」が生まれます。この「気づき」が、ミスを再発しないポイントにつながります。後輩ができた今、私もその手法は徹底して実践しています。口酸っぱく「何度も繰り返し確認を行うこと」「どれだけ時間がかかってもいいから、最初から最後の工程までの流れを確認すること」を伝えていますね。
生コンは時間との勝負なので、工程の流れが重要なのですが、次の工程に進む際のポイントがつかめると、理解が深まるんです。気温や天候などの環境は常に変化しますし、道路の混雑状況も変わります。だからこそ、その時々の状況を把握したうえで、どのように次のステップに進めるのか、その判断基準を持っていることが大切なんです。 先日も、台風で工事が進められるか非常に判断が難しい状況を経験したのですが、その時に現場監督から「Tさんの判断に任せる。進めるのが無理なら、キャンセル料が発生しても仕方がないので、その判断をして欲しい」と言われ、責任を持った判断を求められた時は気が引き締まる想いでしたけど、嬉しかったですね。

自分で現場に提案できる魅力

今、次々に新しい現場を担当しています。
こまめに現場監督と電話して状況を把握するなどして、効率化を図っています。経験値が増えると、それだけ自分の裁量で仕事の進め方を決められるので、成長も感じられますし、やりがいも感じます。

この先は、「購買担当営業」としてキャリアを積みたいと思っています。
この仕事って、自分で提案できる魅力があるんですね。私たちは、それぞれの現場に最適な仕入れ先や輸送方法を自分の知識と経験の中から選択して提案できるんです。知識が増えれば、それだけ提案の幅も広がりますから、提案内容次第で自分の価値も上げることができるんです。
今までなかなか信頼してもらえなかった現場監督に、緻密な計画を提示して認めてもらった時の嬉しさは忘れられないですね。努力した結果が結びつくと、急に信頼関係が強くなって、仕事がやりやすくなるんです。
またこの仕事は、日々建築物が出来上がっていく喜びがあるんです。
ビルやマンションなどの高層階の建築物は、低層階から段々上に建物が高くなっていくんですね。それが積みあがっていくのを見ていると、「この段階の工程で、こんな苦労したな」とか思い出すんです。でも、どんどん工事が進んでいき建物が完成して、しばらくしてから完成したマンションの前を通ると、そのマンションの中で生活している人たちの笑顔と出会ったりするんです。そんな時は、苦労が報われた気がしますね。

当社に興味を持ってくださった学生の皆様へ

私も当初は建設業界の経験もなく不安は大きかったです。その中で先輩社員から基礎を学び適切なチェックを受けることで、今では一任される仕事も多くなりました。
地図に残る仕事の一端を担える、やりがいの大きい仕事だと思っています。
皆様と一緒に働けることを心から待っています。

2019/10/7 インタビュアー SWITCH 辻岡